みなさん、こんにちはキャリアサバイバルの松岡です。
今回のテーマは「やる気が上がらない社員のやる気を上げる3つのポイント」
というタイトルで記事をご紹介します。
- 社員のモチベーションが低くて困っている
- 言われたことしかやろうとしない
- 成果が出ていなくても何とも感じていない
- 1日の目標が未達でも、平気な顔をしている
でもだからこそ今一緒に働いてくれる社員さんに頑張ってもらわないといけない、という話になってくるんです。
ご紹介させていただきます!
実は、私が以前勤めていた会社は上場企業を中心に年間数百社とコンサル契約をしているのですが、そこで若手向けのキャリア研修にてお伝えしていた内容を今回はご紹介しようと思います。なのでこの記事を最後まで読んでいただければご自身はもちろん、部下やメンバーのモチベーションアップに繋がるヒントを手にしていただくことができます。
モチベーションとは
モチベーションを上げる3つのポイントをご紹介する前に、モチベーションについて簡単にご紹介させていただきます。
やる気とか、元気とか、気合いとかそういう類のもんやろ
モチベーションは英語ではmotivationと綴りますが、これは動かすという意味のラテン語(movere)に由来しています。日本語では「動機づけ」と訳されます。つまりモチベーションが上がらない、というのを直訳すると「行動する動機が分からない(見つからない)」となります。つまりその人に問題があるのではなく、事に問題があると捉えると良いかもしれません。
そんな拷問知らへんで
昔のヨーロッパに、囚人に穴を掘らせては埋めさせ、また掘らせては埋めさせ、というのを延々と続ける刑罰「囚人の穴掘り刑」があったそうです。これを毎日ずっとやらされ続けると、そのうち精神的苦痛から狂ってしまう囚人もいたそうです。穴を掘るという重労働を課せられた後にその成果(穴)が無になる(埋める)ということが繰り返されていくと次第に心が病んでいくんですね。
やはり人は無意味なことをすることを嫌いますし、そういうマネジメントが続いてしまうと無気力社員が出来上がってしまいます。
それではいよいよ、社員のモチベーションを上げる3つの方法をご紹介します。
2:願望を明確にする
3:適切に評価する
1:目的を明確にする
まず、1つ目が目的を明確にすることです。みなさんの会社の目的は何でしょうか?何のためにその会社は存在し、何のために社員は集って仕事をしているのでしょうか。
いわゆる理念(何のために存在しているのか)、ビジョン(我々はどこに向かっているのか)が明確かどうかが重要です。
この理念やビジョンを本心で語ることが社員のモチベーションに大きく関係しています
何のために事業を行っているんですか?と質問をすると、用意した答えのように”理念のため”、”社員のため”、”お客様のため”、”株主のため”とおっしゃる方が多いのですが、それって本心でしょうか?(もちろん本心であれば素晴らしいです)
どこかの本で書かれているような言葉をただ口にするだけでは社員は付いてきません。
もしこの目的が曖昧だったり、本心で仕事の目的を伝えられないくらい自分に落とし込めていないとしたら、先ほどの穴掘りの拷問と近い状態になってしまいます。
すると当然ながら部下のやる気は下がる一方です。この目的を伝えるという点もしっかりとフォローして差し上げてください。
2:願望を明確にする
2つ目が願望を明確にすることです。
1つ目の目的を明確にすることで、会社が何のために存在しているのかということを伝えることはできます。
しかし、社員にもそれぞれ願望があります。”将来こんな風になりたい”、”将来こんなものを手にしたい”など人それぞれの得たいものが違うのです。特に昨今は就社(その会社に生涯勤める)から就職(その職に勤める)に若手の意識が変わっています。
転職を前提とした就活をする学生も少なくありません。それくらい働く個人の願望は変わってきているのです。
組織の行きたい方向と個人の行きたい方向が限りなく近くなっていくと社員のエンゲージメントも高まり、働くモチベーションも高まっていきます。
僕たちには大切なお客様がいらっしゃるんだ。
しかし、やる気のない社員をお客様に向かわせることの方がある意味リスクではないですか?
それだと商品が売れないだけならまだしも、クレームや出禁になってしまったら元も子もないですよ
確かにまとまった時間をとって、社員に願望を考えてもらうということができれば一番良いですが、そんな時間もない上司の方々は普段の何気ないコミュニケーションを活用して考え方を促していくのも1つの方法です。
3:適切に評価をする
最後に、適切な評価です。今回ご紹介してきた前述の2つはどちらかといえば形而上(形のない想い)の話、そしてこの適切な評価は形而下(具体的な形あるもの)となります。どれだけ想いが強く会社と個人の目指す方向が一緒だったとしても、具体的な評価が適切でないとモチベーションは一気に下がってしまいます。
社員のモチベーションが下がる評価
- 年功序列 (毎年決まった分しか昇格しない)
- 役職だけ与える (等級・給料は変わらず役職や肩書きだけ与える)
- 身内に甘い (社長の親族が働いている場合、仕事は新卒級、給料は部長級)
- 古参社員に優しい (社歴が長いというだけで優遇)
- 鉛筆なめなめ(評価制度が曖昧で社長の好み)
人事評価は制度設計からとても重要になります。切ったはったの部分的な評価では何も上手くいきません。ぜひ、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
最後に
モチベーションについて3つのポイントでご紹介して参りました。
どれも1度は聞いたことのある内容だったかもしれません。しかし、言うは易し行うは難しというようになかなか実践しようと思うと大変かもしれません。ですが社員のモチベーションを上げるのに魔法のような方法はございません。着実に1つ1つを積み重ねていくしかありません。
本ブログの内容が貴社の事業運営に役立つことを心から祈っております。
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